銀行で投資信託の相談したら損する可能性大!儲かる商品か見分ける方法

投資信託の説明がとんでもなかった話。初心者は気を付けて!

先日縁あって、某金融機関で投資信託の相談をしてきました。

その時の説明があまりにひどすぎて、言葉が出ませんでした。

 

「こんな説明をされたら、初心者や高齢者はリスクを知らないまま買ってしまうだろうな」と思います。

 

この話は、投資信託を販売している職員が「どういう風に投資信託を売っているのか」についてです。

 

何が悪かったのか?何を説明する必要があるのか?

これから詳しくご紹介します。

某金融機関の投資信託の説明はとても丁寧でした

最初にお断りしておきますが、某金融機関の方を非難するためだけにこの記事を書いているわけではありません

 

この記事を書く理由は「このような説明をされて何も知らずに買うのではなく、投資信託を購入する判断を自分でできるようになってほしい!」ということです。

 

金融機関だけではなく、他の所でも同じような説明があるかもしれません。

その時、この説明の何が問題だったのか、投資信託を購入する時に私たちが何を知らないといけないのか、をお伝えしたい一心です。

 

なのでどこの金融機関なのかも(分かるかも知れませんが)詮索しないでください。お願いします。

実際に某金融機関で投資信託の相談をしたやりとり

私は実際に某金融機関で投資信託の相談をしてきました。

その時の職員の方とのやりとりを再現しますね。

 

職員「こんにちは、今日はどのようなご用件ですか?」

 

けい「投資信託を始めようと思ったので、商品を教えてください」

 

職員「分かりました。おすすめは「○○○」という商品です」※1

 

けい「どうしてこの商品がおすすめなんですか?」

 

職員「今定期で100万円入れていても、1年間の利子は80円ですよね。でもこの商品は毎月分配型で、100万円購入したら毎月○万円受け取れる商品なんです」※2

 

職員「もらえる金額が、毎月○万円と利子80円とを考えたら、こちらが断然大きいですよね」※3

 

職員「退職金1,500万円で一括購入した人は、毎月○○万円くらいもらえるので、これで暮らしている人もいますね」※4

 

職員「純資産総額(みんながどれくらい購入しているかという金額)は右肩上がりで増えているので、みなさん買っている商品です」※5

 

職員「基準価格は1年前より少し減ってますが、分配金込みの価格は増えているので、資産的には増えていますよ」※6

 

職員「もし購入されるときにはぜひ私を指名してください。ノルマがありますので」※7

 

 

こんな感じで、他に話もしましたが1時間ちょっとでした。

別に押し売りもなく、丁寧に商品の説明をしてくれましたし、私の質問にも本当に詳しく調べて説明をしていただけました。

普通ならばとても良い接客で、後日この方から購入したかもしれません。

 

・・・何も知らない人ならば。

 

 

さて、この会話の何が問題だと思いますか?

最大の問題は、投資信託の手数料の話を最後までしなかったこと

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いきなりにして最大の問題ですが、この職員の方の何がひどいかって、投資信託の手数料の話を全くせずに商品のセールスをしたってことです。

 

え?手数料の話がそんなに大事?

 

と思われるでしょうが、「手数料が安い」ことが一番大事といっても過言ではありません。

 

投資信託でも、積極的にリスクを取って利益を取ろうとする商品や、リスクを極力控えて利益もそこそこにする商品があります。

それぞれに特徴があるのですが、その特徴によっても手数料は大幅に変わってきます。

 

言ってしまえば、手数料そのものがリスクの一つなんです。

 

どんなに好景気でも不景気でも、成績に関係なく費用が引かれていくという事は、手数料を抑える事が資産の減少を抑えるリスク回避の道です。

 

その説明をしないということは、それだけのリスクがあるかという認識がなかったのか、手数料を言わないことで高い商品を売ろうとしたのか。

 

どちらにしてもプロ失格です。

これだけで、この金融機関からは投資信託を買ってはいけないということです。

 

 

次からは会話の※印について説明します。

問題1:投資信託の基本的なリスクについての説明がないまま、おすすめの商品を紹介した

職員「分かりました。おすすめは「○○○」という商品です」※1

 

私は初心者というつもりでお話ししたんですが、まずは投資信託とは何か?の説明もなしに、いきなりおすすめ商品の話がはじまりました。

投資信託のリスクについて、知っているという前提だったのでしょうか?

 

いきなり「この商品がおすすすめです」と言われたら、初心者の方は「そうなんだ」と素直に聞いてしまいますよね。

 

後述しますが、この商品は手数料が高すぎますし、初心者にはおすすめできるものではありませんでした。

 

まずは、「投資信託をするなら、どれくらいのリスクが取れるのか」を最初に確認するべきですし、私たちも投資信託の基本知識は持っておきましょう

 

問題2:投資信託をしたら最初にもらえる分配金の金額を計算しはじめた

職員「今定期で100万円入れていても、1年間の利子は80円ですよね。でもこの商品は毎月分配型で、100万円購入したら毎月○万円受け取れる商品なんです」※2

 

投資信託は、毎月の利益を「分配金」という形で配るタイプがあります。

しかし、分配金の問題は、「利益が出てない時は元本を取り崩して分配するので、そもそもの元本が減ってしまう」ことです。

 

また、毎月分配金を計算するため、手数料が高い場合があります。

なので、分配金のない商品なども多数ありますし、手数料や複利効果を考えると分配金タイプは除外するのが最適です。

 

でも、最初に分配金タイプの商品をおすすめし、毎月もらえる金額を具体的に計算しはじめたのです。

 

このようにされると、初心者の方は「ああ、投資信託とは分配金が出るものなんだ」と思いますし、それが「元本を取り崩している可能性がある」ことは知らないままです。

 

ですので、まず「分配金が出るタイプと、分配金を再投資して増やしていくタイプがある」ということを説明するべきです。

また、「分配金が出るタイプは手数料が高く、利益が出ない時は元本を切り崩す可能性がある」ということを知ってください。

 

問題3:定期預金と投資信託を「もらえる利益のみ」で天秤にかけた

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職員「もらえる金額が、毎月○万円と利子80円とを考えたら、こちらが断然大きいですよね」※3

 

最初の問題とも重なりますが、そもそも投資信託は投資商品です。

元本割れのリスクがあります。

ですので、投資信託とは、そのリスクを背負った上で大きな利益がもらえる商品なので、元本保証の定期預金と同じような計算を始めた時に、違和感を感じました。

 

投資信託は定期預金と同じようなもの、ではなく、リスクのある商品です。

定期預金と同じリスクしか取りたくないけど利益は欲しい、というのは無理です。

問題4:退職金で投資信託のを一括購入した体験談を話した

職員「退職金1,500万円で一括購入した人は、毎月○○万円くらいもらえるので、これで暮らしている人もいますね」※4

 

このあたりから、ちょっとくらくらしました。

実際に退職金1,500万円全額で投資信託を一括購入しようとしたら、普通止めませんか?

 

投資信託でも何でも、「リスクのある商品は少しずつ購入・売却」が基本です。

しかも「卵は同じカゴに盛るな」という格言があるように、同じ商品を一気に買うと、暴落した場合にはリスクが高いです。

 

株価が割安な時に一括で購入することもありますが、それは投資の経験者の判断ですし、退職金で一括購入する人が経験者とは思えません。

 

この方が、退職金1,500万円以外に不動産や現金など1億円くらい持っていたら、資産分散されているので良いのですが、そうじゃない場合は怖すぎて想像したくないです。

 

みなさんは絶対にこんな買い方をしないでください!!

問題5:この投資信託はみんなが買っている商品だと紹介した

職員「純資産総額(みんながどれくらい購入しているかという金額)は右肩上がりで増えているので、みなさん買っている商品です」※5

 

「みんなで渡れば怖くない」パターンです。

 

日本人はとにかく「みんなと同じ」だと安心するので、職員の方も「みなさんこれを買ってますもんね」という表現をしていました。

 

しかし、リスクの理解をしないままみんなが買っている商品のどこが安心でしょうか?

 

少なくとも私は安心なんて思えませんでした。

 

「みんな買っている商品(だから安心です)」ではなく、リスクや手数料を提示して「安心である根拠」が必要です。

 

「みんなが買っているから安心だ」はウソです。みんなで間違っている場合だってあります。

安心である根拠が提示されないなら、自分で正しい根拠を探してみて、分からない商品は買ったらいけません。

問題6:投資信託の分配金込みの価格分だけ増えていると説明した

職員「基準価格は1年前より少し減ってますが、分配金込みの価格は増えているので、資産的には増えていますよ」※6

 

基準価格というのは、実際売買されている金額です。

少し減っているということは、元本割れしているということです。

 

また、分配金込みの価格というのは、毎月もらえる分配金を受け取らずに、再投資した架空の設定での価格です。

実際は分配金をもらっているため、その分配金を再投資した場合の数字はありえません。

(再投資する場合は分配金の税金は非課税で計算していますし)

そもそも分配金をもらう前提で話しているので、再投資した場合ではなく、現在の価値+分配金の総額、で話をするべきです。

 

分配金を再投資すれば複利効果も生まれて更に増えていくのですが、それをすすめていない上で、再投資した金額を示すのはおかしな話です。

 

確かに分配金をもらっているので、基準価格が少し割り込んだとしても、分配金分は利益が出ている計算です。

しかし、現在の好景気に対して利回りが少なすぎると感じました。

 

特に、「最近の半年間はマイナスですが、2年持っている人はみんな利益が出てますからね」という話も、誘導っぽく感じます。

 

まあここは判断が分かれるところですが、とりあえず私は、これだけのリターンしかない商品だとしか思えませんでした。

問題7:ノルマがあることを説明した

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もう言葉がありません・・・・。

 

お客様におすすめ商品を売るときに「私の今月のノルマのために買ってください!」って言うかな普通。

洋服屋さんでも靴屋さんでも「わあ、似合ってますね!私ノルマあるのでそれ買ってください!」って言いますか?

 

それ言われて違和感を感じないと思うんですかね。

 

自分の利益の為だけに売っているって思われても仕方なくないですか?

 

プロなら本音を隠して、本当にお客様の為になる商品を売るべきですよね?

実際、お客様の為になる商品はこのお店にはほぼなかったので、仕方ないのでしょうが。

 

ここに関しては、非難の言葉しか浮かびません。

最後に

 

投資信託を売っているお店の人すべてが、プロというわけではないのです。

自分より相手の利益を優先する商売は、そう多くありません。

大抵は自分の利益を優先して売るものです。

 

なので私たちは、それを踏まえた上で、商品を選ぶ知識を身に付けましょう。

 

「おすすめの商品」は、たいてい「売る人が儲かる商品」です。

 

掘り出し物は、カゴの中でほったらかしにされているものです。

自分でカゴの中をさぐって見つけ出しましょう。

 

投資信託についての選び方については以下の記事を参考にしてみてください。

初心者が間違えやすい投資信託の選び方


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