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「インフレ」と「デフレ」って知っていますか?
何となく「不景気だから物が安くなる」とか「好景気だから物が高くなる」という話がありますが、どちらの状態が良いのでしょうか?
今は日本はデフレですが、インフレになったらどうなるのか、更に「ハイパーインフレ」になってしまったらどうなるのかについて分かりやすく解説しました。
インフレやデフレの意味を知っていれば「お金の価値」について分かるので「資産は定期預金だけに入れてないで『分散投資』しないとやばい!」と分かります。
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目次
インフレのせいで定期預金が国に強制没収された「日本の実話」
定期預金に全額入れていて、その銀行が倒産したらどうしますか?
ペイオフで1,000万円までは守られていますが、そもそも日本国が倒産したら?
その時は定期預金は保護されずに紙切れになってしまうかも知れません。
そんなことあり得ないよ!と思われるかもしれませんが、日本でも1944年に「預金封鎖」され、月15万程度しか下ろせなくなった上に、最終的には自分のお金なのに引き出せなくなりました。
そのお金は国が全額没収したのです。
こんなことが、つい74年前に起こっているのです。
おばあちゃんやひいおばあちゃんがいる方は聞いて下さい。
うちの祖母は、戦後国債が紙くずになり、ほぼ無一文からのスタートでした。
ほとんどの国民は、こうやって国に財産を没収されているのに「それが当たり前」と諦めています。
定期預金が危ないというのは、こういう事例があるからです。
「それは昔の事だから、今はありえないよ」と断言できますか?
デフレは「お金の価値が増える」から嬉しい?
日本は長年デフレなので「1万円はずっと1万円以上の価値がある」と思われますが、実は多くの先進国はゆるやかなインフレが起きているので、「今の1万円は、10年後5,000円の価値しかない」なんてことはアメリカや先進国では常識です。
日本だけが「いつもお金の価値は増えてる」という「非常識」の仕組みで動いているのです。
デフレとは「不景気で物の値段が下がる事」です。
100円のハンバーガーが売れないので50円になった場合、100円持っていたら1個しか買えなかったのに2個買えるようになる。
お金の価値が上がりますよね。
でも、ハンバーガーをいつも2個は買いませんよね?
いつまでも50円のハンバーガーは1個しか売れないので、
お給料が上がらない
→物が売れない
→物の値段が下がる
という状況に、日本はなっているのです。
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インフレは「お金の価値が減る」けど豊かになる
昔の大卒の初任給は、どんどん上がっていました。
1968年(50年前)の初任給は、3万円。
1978年(40年前)の初任給は、10万円と、10年間で3倍(300%)。
1998年(20年前)の初任給は、19万円と、20年間で2倍(200%)。
これが「インフレ」です。
でも、2017年の初任給は20万円です。
20年間で「5%」しか上がっていません。
今は、
給料は上がらないから物が売れない
→物の値段を下げよう
→給料も下がる
→さらに買えない
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という「デフレスパイラル」状態なのです。
そうやってバブル崩壊から30年間、日本人の給料は増えず、物の値段は下がり続けるという状態なので、国は躍起になって「インフレ」を起こさせようとしています。
インフレになれば、
物の値段が上がる
→売れれば給料が上がる
→もっと物の値段が上がる
という状態になるからです。
ハイパーインフレの恐怖
しかし「インフレ」は良い事ばかりではありません。
インフレになるということは「物の価値が上がる=お金の価値が下がる」です。
「お金の価値が下がる」ということは「その国の通貨は信用ならない」と思われる事にもなります。
これが行きすぎると「ハイパーインフレ」になります。
「ハイパーインフレ」とは、「物の値段が異常に上がること」です。
なぜそんなことが起きるかというと「国が発行したお札の信用がなくなる」からです。
1万円の商品を、「1万円札」で買えるのは、日本が発行した「1万円札」があれば「1万円分の価値がある」とみんなが思っているからです。
しかし、1万円札をじゃんじゃん刷ってばらまいたら、
「これ本当に政府は1万円の保証をしてくれるのかな?」
とみんなが不安になります。
そうなると、お札の価値はどんどんなくなり、物の値段が異常に高くなります。
2018年でも、アフリカのベネズエラという国では、国の経済が不安になり「ハイパーインフレ」が起きて、トイレットペーパー1つに260万ボリバル(ベネズエラの通貨)が必要になりました。
日本で言うなれば、例えば1万円札を260枚持っていかないとトイレットペーパー1個買えないような事態になったのです。
最初に話した「預金封鎖」は、こんな「ハイパーインフレ」の時に起こるのです。
政府が刷りすぎて信用がなくなった「お札」を「強制的に回収」するのです。
こうなると、数百万円を定期預金に入れていても「月15万円」しか引き出せずに、お金は泡と消えてしまいます。
そんな状況の時に、自分の資産を守れますか?
「ハイパーインフレ」にならなくても「インフレ」は当たり前に起こっていきます。
今政府は「インフレ率を2%にしよう」と必死です。
いくら定期預金に100万円入れていても、1年で2%インフレが起これば、100万円は「98万円の価値」になり、10年で「80万円の価値」に目減りしていきます。
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インフレやデフレに対抗するためには「分散投資」が必要
こうやって、みんながゆるやかに貧乏になっていき、子どもの学費がいつのまにか払えなくなる状況が来るかもしれません。
現実に大学の学費はこのデフレ下でもぐんぐん上昇しています。
今後インフレでお金の価値まで減っていった時に、子どもに数百万の「奨学金」という名前の「借金」を背負わせて、社会へ送り出すのですか?
なので一番大事なのは、「今の『資産』の価値を知って、勝手に目減りしないように分散しておく」事なのです。
もし日本円がハイパーインフレで紙くずになる前に、ドルに変えておけばドルの資産は残ります。
不動産や株や金などに変えるという手もあります。
投資の格言で「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。
これは「同じ資産だけを持っていると、何かあった時には全て失う可能性がある」という意味です。
もし別のカゴをいくつも持っていれば、一つがダメになっても他は増えてくれる。
そうやって自分の資産を守る事が大事です。
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