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- 保険を更新したら保険料が高くなる?
- 「転換」をしたら保険料は変わらない?
- 今の保険料のままで保障内容も増えるの?
- 保険の「転換」っておすすめなの?
保険のセールスの人が来て、「今持っている保険を「転換」しませんか?保険料を減らしたり、保障内容をアップすることもできますよ」なんて言わわれていませんか?
保険の「転換」をしたら、損するだけだよ!!
保険屋さんが、今の保険の転換を勧めてきたら「カモにされてる」と思ってください。
それくらい保険の転換は、私たちにとって良いことは何もありません。
- 保険の転換はデメリットだけ
- 保険の転換とは、今の保険を下取りすること
- 帰ってくるはずの満期金が保険料に使われてる
- セールスマンは転換させて稼ぐ
- 転換する前に今の保険を調べること
もし今、保険屋さんから転換をすすめられたなら、絶対に転換しないでください。
ここでは、保険の「転換」の話とデメリットについてご紹介します。
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目次
保険の転換とは?更新と何が違うの?
保険の転換とは、今の保険を解約して新しい保険に入ることです。
今かけている保険を解約すれば、積立部分が帰ってきます。
その解約した積立部分を、新しい保険料に充当するので、保険料が変わらないで済むのです。
え?保険料が変わらないなら、新しい保険に入れてお得なんじゃないの?
定期保険などは、10年更新などの契約になっているので、10年後は保険料が上がっていきますよね。
10年前よりも年齢が上がるので、死亡リスクが上がるため、保険料が上がるのも当然なこと。
この値上がりした保険料を減らすために、今かけている保険の貯金(積立部分)を、新しい保険料に充てるのです。
保険の更新だと同じ保険のまま
また、保険の「転換」と「更新」も全然違います。
- 転換:今の保険を解約して、新しい保険に入ること
- 更新:今の保険のまま、保険料が上がること
転換と更新では、入っている保険の中身が全く変わります。
年齢が上がると保険料は高くなるのは当たり前のことなのですが、「値上がり」には敏感になりますよね。
その値上がりを「保険料は増えませんよ」という言葉で、勝手に自分の貯めていた貯金を使っているのが、保険の転換の最大のポイントです。
保険の転換をすると、どうなるのでしょうか?
保険の転換をするメリットはない!デメリット3つ
保険の転換をするとどうなるのか?
- 「お宝保険」がなくなる
- 保険料が高い保険になることに気づかない
- 次の更新の時は保険料が跳ね上がる
一つずつ見ていきますね。
「お宝保険」がなくなる
お宝保険とは、昔にかけた「予定利率が高い保険」のこと。
予定利率とは、みんなから集めたお金を投資に回した運用利益のことです。
保険会社は投資の運用利益を保険料に使うので、保険料が安くなったり、満期金が多くなるので、予定利率は高いほどお得な保険なのです。
例えば以下は、知人が実際入っていた郵便局の保険です。
- 100万円一括支払い
- 入院給付金・死亡保障あり
- 10年満期で170万円もらえる
これは100万円預けていたら保険もついて、さらに10年後に170万になって帰ってくるという、夢のような保険でした。(一瞬で売り切れました)
1年間の利回りが7%(しかも手取り)で保障が付いてくるのです。
なぜこんな事ができるのかというと、最初に支払った100万円を保険会社が運用して、その利益を保険料に使っていたからです。
ちなみに最近、郵便局で保険に入った人の内容を聞くと、
- 117万円一括払い
- 死亡時に200万円の保障
- 10年満期で100万円もらえる
これは、117万円を支払って、10年間お金を預けても増えるどころか、100万円に減っているという保険でした。
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これでは、200万円の宝くじを、17万円で買っているようなもの。
保険会社は117万円を預かっても、運用益がほぼないので増やせないのです。
どちらも郵便局の保険で、また後期高齢者の知人に近づいて保険の勧誘をしていたので、キッパリと抗議しました。
保険の勧誘を断る方法はこちらの【かんぽ生命】郵便局の学資保険・生命保険の勧誘がしつこい!うまい断り方5選【NGな断り方も】をご覧ください。
ちなみに1990年頃の予定利率は5%ほどあり、これは100万円預けていたら5万円の利益を「確約」していました。
しかし今では0.25%以下と、100万円預けていても、たった2,500円しか増えません。
これでは保険料が上がったり、満期金が減っても当然です。
そんな「お宝保険」を解約されて、今の利率の低い保険に「転換」させられるのです。
保険料が高い保険になっていることに気づかない
先ほどの「予定利率が高い」昔の保険を解約してしまうので、今の保険は昔の同じ保険よりも、保険料は大幅に高くなります。
その高くなった保険料を、「下取り」した保険の解約金で埋めるのです。
また、保険屋さんも、改めて「保険料が高い保険になりましたよ」なんて言わないので、自分が高い保険に入っていることに気付けないのです。
次の更新の時は保険料が跳ね上がる
「転換」した時は、前の保険の解約金を充当しているので、保険料は今までと変わらないと感じますが、次の更新の時が大問題です。
新しい保険は、昔の保険よりも高い保険料になっているので、更新すると保険料は大幅に跳ね上がることに。
次の更新の時には、転換できるお宝保険もないので、そのまま高い保険料を払うか、保障内容を減らすかの2択になるのです。
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保険の転換を勧めるセールスマンの事情
なぜ、私たちの特にならない保険の転換を勧めるのでしょうか?
それは、セールスマンにとって「保険の転換」も、新規の契約が1件取れたことと同じだからです。
保険屋さんは、毎月の契約件数で給料が変わります。
みんなが同じ保険にずっと入っていると、全く売り上げにならないのです。
なので、転換という方法で新しい保険に入れて、1件の契約に繋げたいと考えます。
転換することで私たちのメリットは一つもないので、転換を勧めてくる保険屋さんは「1件欲しいだけなんだな」と思って良いです。
保険の転換と言われたらすることは2つ
しかし、転換をしないで更新をしたら、保険料は高くなります。
なら、泣く泣く高い保険料を払わないといけないのでしょうか。
取れる方法は2つ。
- お宝保険はずっと持っておく
- 必要な保険だけを掛け捨てで入る
1990年頃の保険は、予定利率が高いので、貯金と思ってずっと持っておきましょう。
もし保険料が支払えないのなら、転換ではなく解約して解約金をもらった方がずっと良いです。
そして、改めて必要な保障のついた保険を掛け捨てで入りましょう。
保険の転換も更新も、今の保険会社の保険からは変わりません。
しかし、他の保険会社で、保障内容が良くて保険料が低いものも存在します。
個人的には、
- 保険はすべて掛け捨て
- 生命保険なら逓減保険(保険金がだんだん減る=保険料が安い)
- お金が貯まったら保険を解約
などで、保険料を減らして、貯蓄を増やす方が安心は増えます。
【無駄な保険を解約できる】入らないといけない保険の見分け方【100万円以上の節約も】などでも書きましたが、必要な保険はそんなに多くありません。
月1万円以下の掛け捨て保険で、十分な保障がある生命保険もあります。
ぜひ、本当に必要な保険を見極めて、貯蓄を増やしていきましょう。
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