【初心者向け】米国債とは?メリット・デメリットや種類(ゼロクーポン債)などを徹底解説

定期預金よりもお得で安全な米国債で3%の利回りを確保しよう

「米国債(べいこくさい)」とは、アメリカの国債で、1~30年保有することで、利息と共に償還(=満期)してくれるものです。

アメリカが破綻しない限り、確実に元本と利子が戻ってくるので、安全でかつ高利回りと人気の商品で、世界では「米国債はリスクのない資産」とまで言われている商品なのです。

 

そんな人気の米国債ですが、もちろん投資商品なのでデメリットやリスクも存在します。

しかし米国債のメリットを知ってうまく活用することで、ほったらかしで資産を増やすことが可能となります。

私も米国債を実際に購入して、ほったらかし運用をしています。

ここでは米国債について詳しくご紹介していきます。

この記事で分かること
  • 米国債は元本割れすることがほぼない
  • 日本国債より金利が高い(2.5~3%)
  • ゼロクーポン債なら複利で更に増える
  • 米国債をどうやったら買えるのか
  • 米国債が買える証券会社とお得な買い方
  • 実際の米国債の買い方

米国債とは?

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米国債(アメリカ国債)とは、アメリカ政府が発行している国債です。

仕組みとしては、定期預金とよく似ていて、

米国債の特徴
  • 購入時点で償還日(満期日)が決まっている
  • 半年ごとの利子がもらえる
  • 償還日(満期日)には元本一括で返金される
例えば、利率3%の10年債を1万ドル購入したとします。

すると利子は、1万ドル×3%=300ドルです。

この300ドルが10年間毎年もらえます。(※税金考慮せず)

 

米国債がおすすめな人
  • 余裕資金がある
  • 定期預金よりも高い金利が良い
  • 株などより低いリスクが良い
  • 元本割れしたくない
  • ほったらかしで運用したい

このような商品を探している方におすすめです。

米国債のメリット

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米国債のメリットを以下にまとめました

米国債のメリット
  • 信用度が高く、元本割れする事がほぼない
  • 利回りが高い
  • 満期日と利回りが決定している
  • いつでも売却出来て現金化も可能
  • 半年複利なので、超長期ほど複利効果が高い
  • ドル建てなので分散投資になる
ひとつずつ見ていきます。

元本割れの危険が低い

「国債なら、日本の国債もあるじゃないか」と思われますよね。

確かに日本でも国債は発行されていますが、実は安全性(格付け)と利回りは日本国債よりも上です。

種類

米国債

日本国債

利回り(10年債) 2.56% 0.1%
格付け Aaa~AA+ A+~A

※格付けはムーディーズ・S&P・フィッチ
※格付けと利回りは本日時点(2019年4月15日)

債券は元本保証はないのですが、国債が支払われないということはアメリカが破たんするということですよね。

 

さて、アメリカが破たんしたらどうなるでしょうか。

まず米国債を買っている全ての国が、損をします。
というより、その国も破綻します。(二次倒産みたいなものですね)
米国債を多く持っている国は、

  • 日本
  • 中国
  • ドイツ
  • フランス

などなど。

これらの国も破綻してしたら・・・困りますよね。笑

なので、こらら米国債を買っている債権国が、アメリカが潰れないように、援助するでしょう。

ギリシャですら、破綻したらものすごい影響があるので、色んな国が支援しています。

ましてやアメリカが破綻すれば、世界(経済)の終わり、というくらいのインパクトなので、まず現実的にはありえないです。

 

なので、米国債が危なくて他の資産が安全という事はないです。

利回りが日本の国債よりも高い

米国債の現在の利回りです。

種類

利回り

3か月 2.42%
6ヶ月 2.44%
1年 2.42%
2年 2.39%
5年 2.37%
10年 2.56%
30年 2.97%

という成績です。

最新はブルームバーグのマーケットご確認下さい。

 

また、今後も利率は上がっていく可能性が高いと言われていますが、3%という心理的上値という話も多く、これ以上上がるのかどうかは不透明です。

実際、2018年10月では、30年で利回り3.33%でしたが、2019年に入ってから利回りは下がっています。

 

ただし、現在の定期預金や日本国債と比較しても、今の状況でもかなりの高利回りですね。

満期日と利回りが決定している

債券は株式と違い、満期日と利回りが確定しています。

株だと、利回りが5%目標としていても、株価は不安定に動きますし、いつ売却したら5%の利益になるのか、10年間持ち続けたら、いくらで売るべきなのか、とずっと株価を見ながら考えなくてはなりません。

 

それに比べて米国債なら、一度買ってしまえば、その期間、10年なら10年間は、毎年2.56%の利息がもらえます。

株に比べて低いのですが、それでもほったらかしで利益が確定しているのは、心理的に安心ですよね。

いつでも売却出来て現金化も可能

「10年債券なら、10年間は絶対に売れないの?」

と思われますが、米国債はいつでも売却可能です。

 

これは債券のマーケットがあるためで、株式や投資信託と同じように売買することが出来るのです。

(ただし、売却額は市場価格となりますので、保有年数によっては元本割れの可能性があります

 

しかし日本国債の場合だと、1年超の保有が義務付けられています。

更に、途中解約だとペナルティとして中途換金調整額(直前2回分の税引き前利子の金額✕0.79685(税金))を支払わないといけません。

また、日本国債を売る市場がないため、全て「中途解約」ということになります。

 

米国債なら、日本国債よりも市場価格で売れるので、利率が高いものであれば元本割れリスクも

超長期の米国債なら半年複利なので複利効果が高い

米国債には30年ものもあり、30年間ずっと毎年3%の利益をもらうことが出来ます。

 

30年の米国債を1万ドル買っておけば、毎年300ドル×30年間=9,000ドルももらえます。

30年でほぼ倍近くになりますね。(※税金・為替は考慮せず)

 

また、毎年利息をもらわずに、最初に買うお金を少なくするタイプもあります。

それが「ゼロクーポン債」です。

例えば、30年後に1万ドルもらえる米国債なら、4,700ドルほどで購入できます。

4,700ドルで購入した米国債が、利子を含めて30年後に1万ドルになって帰ってくるのです。

 

この場合、利子に利子がつくという複利効果が生まれるため、毎回利子をもらうよりも大きな運用益になります。

ドル建てなので分散投資になり、自分の資産を守れる

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米国債は、ドルで購入し、ドルで返金されます。

なので、ドルの動きで利益が変わります。

 

「だったら損してしまうのでは?」

買った時よりも円高になったら、損してしまいます。

しかし、逆に円安になったら、得する場合もあります。

 

例えば、今1万ドル持っているとします。

1ドル=100円なら、今の価値は100万円です。

日本円に変えたい時に、1ドル=150円なら、150万円と、50万円得しますよね。

逆に、1ドル=80円になったら、80万円となり、20万円損します。

 

「満期時にドルが高いか安いかなんて分からないよ~」

そうです。誰にも分からないのです。

 

なので、すべての資産を円で持っていたら危険なのです。

円高=円の価値が高いので、円を持っていた方が得ですが、

円安=円の価値が安い時は、ドルを持っていた方が得なのです。

 

なので、たとえ1,000万円持っていても、すべて日本円なら、円安になれば資産価値は目減りします。

その時に半分ドルにしておけば、円安になっても資産価値が減らずに済むのです。

 

これが「分散投資」です。

資産を色々分散して持つことで、急激に目減りするのを防ぐ役割があるのです。

むしろ日本国民の多くが定期預金ばかりで「全ての資産が円だけ」という、一種バクチのような状態なのです。

米国債や外貨預金を持つことは危険ではありません。

リスク分散は、自分の資産を守るための方法です。

米国債のデメリット

さて、米国債の良い面ばかり書いてきましたが、もちろん投資商品なのでデメリットもあります。

  • 株や不動産よりも利率が低い
  • 長期間あまり動かせない資産になる
これもひとつずつ見ていきます。

米国債は株や不動産などの商品よりも利率が低い

米国債の利率3%は、ようやくここまで上がってきたのであって、債券の金利自体はとても低い水準です。

なので、現在のアメリカの株高を考えると、利回りとしては見劣りします。

しかし、現在の株高を考えると高値掴みになる恐れが大きく、アメリカ株などのリスク商品にいきなり今から手を出すのはあまりおすすめしません。

  • 定期預金よりも利率が少し高く
  • でも安全第一
  • 株の上下で心配したくない
  • のんびりと資産運用したい
という方におすすめなのが米国債なので、積極的にリスクを取って運用したい方にはおすすめしません。

長期間あまり動かせない資産になる

これは債券という性質上、長期保有が前提となります。

1年債、2年債もありますが、長期保有のメリットは「複利効果」なので、基本的に10年以上でないと効果が薄くなります。

 

米国債はマーケットがあるので売ることは可能ですが、やはり売ってしまうと売却損が出てしまう可能性があります。

基本的に債券は売って儲けようとするのではなく、金利でじっくり資産を増やすという商品です。

ですので、長期間必要のない余裕資金で購入する事をおすすめします。

米国債の購入タイミングは「今からコツコツ」

実はアメリカも低金利政策で、今ようやく3%という心理的節目を超える水準まで上がってきました。

債券は、金利が上がると、債券価格は安くなるという性質があります。

 

債券の詳しい仕組みについてはややこしいので、とりあえず「金利が高くなれば債券価格は安くなる」だけ覚えていればOKです。
詳しく知りたい方は、金利と債券価格は逆向きなワケをご覧ください。

 

なので、今後金利が高くなればなるほど、債券価格も低下するため、「もっと待ってた方が金利が高くて、安く買えるかもしれない!」と思いますよね。

しかし、どんな商品でもそうですが、思った通りにならないのが運用商品です。
今後4%、5%になるという人もいれば、いや3%が高値で今後は下がると予想する人もいます。

 

なので購入のタイミングはいつが良いか、というと「定期的にコツコツ買う」のが一番の方法です。

毎年100万円ずつ購入、などですね。

債権はそんなに乱高下しないので、毎年1回のタイミングぐらいが楽に管理できます。

 

例えば10年債が利回り3%だったとします。

今後もっと金利が上がると考えるのであれば、今一気に購入せずに、予定金額の半分だけ購入し、4%になったら残りの半分を購入する、という方法を取ります。

「今後金利が4%になるなら、その時に全額買った方がお得じゃない?」

そう考えますよね。

でももし反対に、2%に下がったらどうしましょうか?

そうしたら1万ドル分が運用できずに、ずっと定期預金で塩漬けです。

 

運用の一番必要なものは「時間」です。

1年後に運用を開始したら、1年分の利息はもらえません。

それが2年後、3年後、、と伸びる事で、本来ならもらえたはずの金利がもらえない=損するのです。(機会損失)

 

そのようなリスクを分散させるために、一定期間ずつ、少しずつ購入していくことで、更にリスクを低くして運用が可能となります。

米国債は「利付債」と「ゼロクーポン債」の2種類

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さて、米国債と言っていますが、実は米国債には2タイプあります。

  • 利付債
  • ゼロクーポン債

「利付債」は、普通の定期預金と似た仕組みです。
例えば1万ドルの米国債を購入したら、利率が年2%なら、毎年100ドル(1万ドル×2%)がもらえる国債です。

 

対して「ゼロクーポン債」は、「クーポン(利子)がゼロ」=利子がつかない国債です。

利子がつかないので、買う時に利子分を引いた金額で買えます。

例えば30年で利回りが3.33%のゼロクーポン債を1万ドル分買おうとしたら、4,700ドルほどで購入できます。

4,700ドルで購入した債券が、30年分の利子を含めて30年後に1万ドルになって帰ってくるのです。

 

この場合、利子に利子がつくという複利効果が産まれるため、毎回利子をもらう利付債よりも大きな運用益になります。

購入するならゼロクーポン債がおすすめ

2種類あるなら、どっちを買ったら良いのか悩みますよね。

私は、ゼロクーポン債をおすすめします。

何故なら、利息が複利で更に増えるからです。

毎年利息分だけもらって使いたい、と年金のような使い方をしたいなら利付債がおすすめですが、利息を毎回もらって食べていては、運用益は大きくなりません。

資産を増やすなら、長期間・複利運用は必須です。

米国債をドルで購入するので為替手数料が安い証券会社が必要

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アメリカ国債というくらいなので、もちろんドルで購入し、ドルで支払われます。

まず日本円をドルに両替してから米国債を購入しますし、満期後もドルを日本円に両替が必要です。

  • 両替手数料って高いんじゃない?
  • ドルだと為替リスクがあって、元本割れするんじゃない?

これらの心配は、ほぼ不要です。

SBI証券なら為替手数料は他の銀行よりも安く、元本割れのリスクも限りなく低いのです。

10年物の米国債を購入したら、1ドル83円までは元本割れにならなかった

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例えば私の購入した米国債は

  • 10年の米国債(ゼロクーポン債)
  • 満期:1万ドル
  • 購入金額:83万3千円(7,442ドル)※1ドル=112円時
  • 為替手数料:1,414円

また、SBIネット銀行の為替手数料は4銭なので、総額83万4千円になりました。

為替手数料はたったの1,414円です

これが10年後は1万ドルになって帰ってきます。

 

現在と同じレートなら、約83万5千円112万円になります。

金利は28万5千円、毎年2万8千円もらえる事になります。(税金、為替等考慮せず)

もちろんレートによってもらえる金額は変わります。

  • 1ドル=120円:満期120万円、金利:36万5千円。
  • 1ドル=100円:満期100万円、金利:16万5千円。
  • 1ドル=90円:満期90万円、金利:6万5千円。

そして、1ドル=83円以下にならないと、元本の83万5千円を割り込むことはありません。

 

現実的に83円以下になるとは私は予想しないため、米国債での運用はほぼプラスになると考えています。

また、最悪割り込んだとしてもレートは絶えず動くので、83円以上になるまで寝かせておけば良いだけです。

(なので余裕資産で購入する事をおすすめします)

 

私が実際にSBI証券で米国債(ゼロクーポン債)10年を購入した記事はこちらです。

 

しかし、10年間ほったらかしでも金利が高く、83円を割り込まないと元本割れしないような安全な商品は、他にほぼありません。

これが米国債が「リスクのない資産」と言われるゆえんです。

米国債は定期預金と並ぶ基礎資産にするとより安全

「よし分かった!定期預金より米国債がお得だから、全部解約して米国債にするわ!!」

と思った方、ちょっと待ってください。

 

確かに定期預金よりも米国債の方が利子が高くおすすめですが、すべての資産を米国債にするのはおすすめできません。

何故なら、今生活するには円が必要だから。

もし何かあった場合に円高だったら損をしますし、解約の場合は元本割れもあります

 

ですので現在必要な資金は円で確保しておいて、余剰資産に関しては米国債で安全に運用することをおすすめします。

 


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